2014年2月21日金曜日

ロベルト監督よりのメッセージ

                                         2014220
  「ブラジルに生きるヒバクシャ」                                                                           原題 「08:15 DE 1945」公開におけるメッセージ

                                                    監督 ロベルト・フェルナンデス 
私のドキュメンタリーの日本語版を観賞してくださることを 心から感謝しております。

この作品は2011年、ブラジル サンパウロ市において制作致しました。
日本語での、演出・編集の有原誠治監督は、私のこの作品に託した熱意を感じ取って下さり 日本語版実現に奔走して下さいました。 ポルトガル語から日本語への翻訳を引き受けて下さった斎藤優子様を初め、おおくの方々の援助、又、ブラジル被爆者平和協会の後援無しではこのドキュメンタリーは世に出ることは無かっただろうと思っています。

私は、世界平和を目標に活動を続けるブラジル被爆者平和協会面々の姿を記録したのです。
その活動を通して核の恐ろしさを伝えることの重要さを痛感しました。
原子爆弾、原子力発電所だけが核の危険象徴では無く、核の権威はそれ以外にも多くあることを認識し危機感を持って対応することが大切なのです。

広島・長崎の原爆被爆者と同様に、こうしたブラジルの放射能被害者たちも健康面の不安と共に社会的にも差別を受けており、多くは国からの援護を受けることも出来ていないと認識しております。

核の被害を公表しその権威を訴えることこそ、より安全な世界を実現するために我々が出来る事だと確信しており、有原監督のご援助を大変ありがたく受け止めております。

この作品が、ご覧になった方々に対して、放射能についての認識を呼び起こし、いろいろな討論、研究を立ち上げる糸口になればたいへん喜ばしいことです。

私たちの使命は、これからも、より良い平和な将来への努力を積み重ねていくこと、私なりに全力を注ぐ覚悟です。

ありがとうございました。

(ロベルト・フェルナンデス監督のメッセージ 原文はポルトガル語)

0 件のコメント:

コメントを投稿